マネジメントの本はかなりの数読んできました。
よく言われるのが、ビジネス本に書いてあることの根はすべて同じと。
本書のタイトル「指示なしで動くチーム」夢のようではないか?
まぁ今までの本と同じだろうと思って読み始めました。
結論。
一番悩んでいる人が多いであろう「5ー20名位の組織のリーダー」にオススメです。
同感して2時間ほどでスッと読めると思います。備忘録代わりに参考になったポイントをまとめます。
部下の「働く目的」を本音で知る。
働く目的は大きく分けて「お金が大事」「自分の時間が大事」「キャリアが大事」の3つ。その目的を理解し大切にしてあげる。
1.お金が大事な部下に対して
上司が「会社の目標=売上・利益の増大」と教えていないか?
結果にこだわる=目標数字の達成という短絡的な思考は限界がある。
本当にこだわるべき結果とはお客さまの幸せ(満足)であり、その結果商品・サービスが選ばれ売上・利益につながる。
つまりお客さまの幸せ(満足)を高める「プロ意識」を高めるアプローチが必要。
2.時間が大事な部下に対して
効率化という名の価値の劣化を見逃さない
時間の創出、効率化の名のもとに仕事のやり方が安易に流されていないか。「効率悪いからこの位でいいか」みたいな雰囲気を部下から感じることがよくあります。
コロナ禍も相まって特に削られているのが「お客さまとの接点」。感謝やお叱りの言葉をいただく機会の喪失は、プロ意識の低下にも繋がります。
3.キャリアが大事な部下に対して
上司自身が「仕事を通じて世の中に貢献する」志を持ち示しているか。
貢献するという原動力を持っている部下は、短期間で高い仕事観レベルに成長する可能性が高い。その志を強くできるのかは、身近にいる上司のマインドによるところ大。
最後に。
できない部下がいても理想のチームはできる
どんな集団も「2(できる):6(普通):2(できない)」になる法則
人は自分で変わるより、周りの変化から気づき変わるケースが多い。
リーダーが時間をかけるのは「できる2割」でよく、それを見て他の8割にプラスの影響が変化を持たらす。