【親のお金の管理について】人生100年時代の誰もが抱える悩み。元気なうちにルールを決めておこう。

いつもよりシリアスなテーマです。

我々が長生きする時代、当然ですが親も長生きします。

親も元気なうちはいいですが、徐々に体力が衰え、独居になったり、認知症を発症するリスクも高くなります。その場合子として、リアルな身体的なサポートと、財務管理サポート(経済的サポートも含め)とを行う必要があると思います。

前者はもちろんのこと、最近は後者が結構難しいと感じています。

長生きすればするほどお金がかかり、公的年金が恵まれている親世代でも、収支のバランスが合わないケースも多く、当然マイナスになれば我々にも降りかかる大きな問題です。

以前お話したとおり、私の父は20年以上前に他界し、母は今福祉施設に入所しています。

親の財務管理サポートが難しい理由

1.親とお金のことを話す機会が少ない

2.親の収入・支出がわからない

3.兄弟姉妹の関係性

順番に説明していきます。

1.親とお金のことを話す機会が少ない

子供や会社の同僚など身近な人であればあるほどお金の話がしづらいように、自分の親とお金の話を切り出すタイミングが難しいと感じませんか?親も親で、元気で何でもできる自負があるうちは人に負担をかけられない遠慮からか切り出せない。結局、問題に直面してから初めて考え始めるケースが多いのでは。

2.親の収入・支出がわからない

まずは収入面。年金収入だけであれば自治体からのお知らせや預金通帳を見れば2か月に1回いくら入ってくるかわかりますが、その他収入がある場合はよくわかりませんよね。

次に支出面。これが問題。キャッシュレス(特にクレジットカード)、インターネット決済の普及によって、預金通帳だけではわからない時代になりました。例えば、クレジットカードであればその明細を見てもよくわからないものがあります。インターネット決済も、もし本人以外パスワードを知らなければ内訳がよくわかりません。

私の親の例で言うと①全く使っていないインターネットプロバイダー料金(古い高いプランのまま放置)②衝動買いした通販の定期便③入っていることを忘れた生命保険④サブスク月額料金⑤公共料金(ガス、水道、電気、電話:これらは連絡すれば可)など。親が元気であれば解約や見直しもしやすいですが、本人が施設入所して自由が利かなくなるとこれが結構困難になります。

3.兄弟姉妹の関係性

ここでいう兄弟姉妹は、我々自身のことです。一人っ子であれば大変ではあるもののすべて一人で把握できますが、兄弟姉妹の場合は微妙です。私の場合は次男であり、親の近くに住んでいる兄に世話を任せてしまっています(申し訳ない)が、そうなるとお金の管理まで全部任せることになります。親は現在福祉施設のお世話になっていますが、費用が年金収入で足りる月もあれば足りない月もあるので、どちらがどう負担するのか、のような問題が生じます。兄に世話を任せている立場から私が負担したい気持ちもありますが、親の実際の収支の透明性がないと、兄弟関係もぎくしゃくすることになります。うちは相続財産がないからまだいいですが、なまじ資産があると兄弟で相続が「争族」に発展することは容易に想像できるようになりました。

今、困っていること

1.親のインターネットパスワードがわからない

2.兄弟間の親支出情報の共有

3.誰も住む予定のない実家をどうするか

1.親のインターネットパスワードがわからない

これは我々自身に何かあった場合も同じですが、郵送物がどんどん省略されていく中、ネットでしか知れない資産情報が多くなってきています。例えば親が知らないうちにネット銀行やネット証券口座を開設していた場合、知らなければそのまま放置され、銀行口座であれば10年取引がなければ休眠口座として国に没収されてしまう可能性もあります。直近では三菱UFJ銀行が新規口座開設時に通帳を発行する場合に手数料を取るとのニュースもあった通り、通帳廃止の動きが加速しています。パスワードはわからないにしても、最低でもどこにどんな資産があるかだけは、親が元気なうちに確認しておくべきでしょう。

2.兄弟間の親支出情報の共有

これもルールを決めておかないとトラブルの元になりそうです。福祉施設の費用など請求書で明確になる費用はいいですが、それ以外親に必要な生活費などは分かりにくいです。足りない分があれば、兄に任せている私が支払いたいと思いますが、その内訳を明確にするために、ここはクラウド上で情報を共有するなど工夫が必要になると思います。私たち兄弟本人以外にそれぞれ家族があるため、全員が納得する形が望ましいです。これは検討中。

3.誰も住む予定のない実家をどうするか

私が生まれた土地に父が立ててくれた実家ですが、すでに築50年。都市から離れ、車がないと生活できない場所にあるため、母が施設に入居してから誰も住んでいません。兄弟も母も戻ることは厳しいと思われ、思い出はあるもののそろそろ処分を考えねばなりません。とはいえ、古家を壊して売地にしても買い手がつくだろうかという疑問もあります。これは思い切って信頼できる不動産業者に相談してみようと思います。

今日は少し暗い話題になりましたが、庶民の子の私でさえ悩むくらいですから、同じ悩みを抱えどこに相談すればいいのだろう?と考えている人は世の中に沢山いることでしょう。

こういった悩みを解決するビジネスは今後はニーズが大きいと感じます。社会的な意味も大きいですし、自分のためにもよく勉強したいと思います。

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【サブスク契約 ルール整備】値上げへの対応は個人の判断。問題は加入自体忘れている幽霊会員からの搾取。 - 「人生100年時代毎日アプデするリーマン」 u3ブログ

[…] 先日の投稿「親のお金の管理」で述べたように、サブスクはほぼ「ネット経由」「クレカ決済」がほとんどであり、高齢者が一番弱い部分です。私は金融系企業に努めていますが、現在の一番の課題が高齢者への対応です。例えば◯歳以上の方には説明時に家族の方に同席いただくとか、別の社員から念のため確認をとらせていただくなど、後で「聞いていなかった」ことがないセーフティネットを引いています。 […]

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