先週TBSのNEWS23でイチロー選手の特集を観ました。
この冬、国学院久我山、千葉明徳、高松商業の3校を訪問して行った指導を追ったドキュメントです。
イチローといえば、オリックスブルーウェーブを初優勝に導き歓喜のジャンプをする姿。MLBでジョージ・シスラーのシーズン最多安打を84年振りに塗り替えたヒット。そして2009年WBC決勝(韓国戦)の延長10回に放った糸をひくような決勝センター前ヒット。今でもその興奮が忘れられません。
まず感心するのが、その身体。現役時代と全く変わらず、例えるならスパイダーマンのようにスリムかつ筋肉質。引退した多くの野球選手がブクブク一気に太るのとは対照的です。
イチロー選手は現役時代、インタビュアー泣かせでしたが(ただしくだらない質問に対して。当然といえば当然ですが)、長時間でどんな質問にも答えた引退会見以来、非常にわかりやすいコメントが多い気がしています。不要なコメントで野球に集中できないことが嫌だったんでしょうね。
驚かされるのが、高校生から次々質問されることに、一点の曇りもなく理論的に回答し、それがこれまでの常識を覆すような内容であったりすることです。
例えば、高校野球では声出しが美徳とされていますが「練習メニューの合間の切替時間に声を出すのは集中力が削がれて意味がない」とか「走塁時は、身体が動き出す2歩目が行きたい方向ににまっすぐ出るように、1歩目は横に出す(意味違ったらごめんなさい)」とか、素人の私でもなるほどと唸るような内容でした。
イチローがもし野球をやっていなかったら、コンサルティング会社あたりでバリバリやっていたんでしょうね。IQが他の野球選手と圧倒的に違う。いや、大谷翔平もいますね。二人ともチャラチャラすることなく、野球に全力集中している点が本物の共通点ですね。私もその立場ならチャラついていました。
とにかく、ほぼ現役のメジャーリーガー、それもアメリカで伝説となった選手が実際に指導をしてくれる機会は、本人たちだけでなく、日本の球界にとっても財産ですね。
是非、私の超無名な母校にも指導いただき、生きているうちに甲子園に応援に行きたいものです。
偉大なスーパースターの利他の素敵な行動に習って
より良い明日にしましょう!