日立製作所が日立建機株の半分売却。伊藤忠商事等に2000億円で。どちらもスピード感ありあり。

一昨日「日立製作所 全社員ジョブ型に」についてブログに書いたところですが、ついさっき晩酌をしながら見ていたBSニュースで知りました。

日立建機は時価総額で7,500億円ある優良企業

でも売ってしまいました。昨日の話題「東証プライム」でも問題なくプライム格付けのまま余裕で残る企業。

感心するのは日立製作所のITとデジタルに事業集中する気概。大きかろうが、儲かっていようが、メインストリームかどうかという判断軸がぶれない。今回の売却で他の子会社に関する10年以上に渡る選択と集中が一巡。

一昔前の庶民白物家電ユーザーにとっては、東芝・三菱・シャープ・松下(パナソニック)・日立、どれもMADE IN JAPANの不沈艦と思われていた名門企業。ここ10年ですっかり世間のイメージと世界の中でのポジションが変わり果てました。その中でも一番スピード感ある立ち直りを見せている日立製作所。不退転の気概が今回のニュースでも感じられます。

そして、買った側の伊藤忠商事。

今や、どの就職人気ランキングでも不動のNO.1を誇る総合商社です。

岡藤会長が社長に抜擢されてから快進撃を続けて、資源に頼らない収益構造で三菱商事・三井物産を凌駕し、今や名実ともNO.1商社の地位に君臨しています。

いやー強いですよ。

財閥系にない強みとして、系列の「まぁまぁ」という付き合いがないですから商売がシビア。徹底した全方位外交ですから、一番いいものを一番条件がいい先から仕入れるという商売の原則を、カンパニー毎に徹底して行っています。

「ひとりの商人、無数の使命。」

このコーポレートメッセージが地を行ってる企業です。

今後も超一流外資コンサルティング会社志望(マッキンゼー等)や、本当にアタマが良すぎて起業する学生を除けば、厳選されたトップの学生が次々と野心を持って入社してくる伊藤忠商事は、日本がどうなったとしても世界で戦って行ける気がします。

投資の神様ウォーレン・バフェットが日本の総合商社株を大量保有しているのも納得(配当利回りも大きいです)。

本当に商売シビアだったなー伊藤忠

ミクロの世界の中で、マクロも見ながら

よりよい明日にしましょう!

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