書評【よけいなひと言を好かれるセリフに変える 言いかえ図鑑】ロコ・ソラーレと同じくポジティブに

大野萌子著 サンマーク出版

メンタルアップマネージャ資格認定機関の代表理事で、産業カウンセラーである大野萌子さんのベストセラーで、読まれた方も多いと思います。

こういう本を手にとったことから、私も言葉について悩みを持っている訳です。最近は特にマネージャーとして部下への伝え方を試行錯誤しています。

この本の結論「肯定的に」「共感を」

今ブログを書いている前日、北京オリンピックの女子カーリング日本代表「ロコ・ソラーレ」が予選1位のカナダチームを破って決勝進出を果たしました。彼女たちは他のチームとは異質で、どんなピンチもチャンスも「肯定的」にニコニコして強敵を打ち破ってきた(というより気持ちよく自分達の試合をしたら勝った)姿を観た直後でしたので、スッと入りました。

書評といっても、このような2ページ1単元のノウハウ本は難しいですね。そのまま書くとただのパクリになってしまいますから。私の悩みに対する、この本での学びをまとめます。

代表的な部下とのコミュニケーションの悩み

1.注意・叱り方

2.聞き方

2.メール・SNSの言葉選び

1.注意・叱り方

昔と違って、相手のとらえようで何でも「パワハラになる」時代になっています。根底に部下を育てたいという「愛」が感じられれば大丈夫という意見もありますが、今度は「愛」がセクハラになる可能性が笑。注意とか叱るのは、自分の思い通りに行動したり考えて欲しいからですが、押し付けととられないポイントは①事実を伝えること②自分の考えを伝えること、の2点だそうですが、それに加え最近私が思うのは「③マウント感を出さないこと」かな。

✕「そのやり方はどうかと思う」「厳しいことを言うようだけど」

◯「そのやり方もあるけど、私はこうした方がいいと思う」なるほど。

2.聞き方

カウンセラーの仕事において「同感」はせず「共感」するが鉄則だそうです。考えを引き出そうとする余り、下手に「わかるわかる」と相づちしてしまい(私と同じ考えなんだ)と勘違いされてしまうと、その後自分の考えを述べた時に(何だ考え違うんだ)と逆効果に。正解は「あなたそう思ったんですね」という「共感」であり、それによってこちらがちゃんと受け止めている意思表示になるそうです。これまで読んだ啓発本の多くにも、相手の言ったことを繰り返す大切さが説かれていましたが、同じですね。

3.メール・SNSの言葉選び

特に反射神経に近いLINE。たまたまこちらが忙しい時に、イラッとする表現や自己中心的な内容が来ると、感情的に返してしまい、後で反省することが多々あります。どうあっても文末は肯定的に。どうしてもネガティブな内容にせざるを得ない時は、メールやSNSでなく直接話すことが大切ですね。

どんなコミュニケーションの手段でも①プラスの表現を使い②マウントを取らず共感のポジションで③よけいなひと言を好かれるセリフに、これがこの本の教えです。

肯定ワードで自分の考えとして伝え、ストレスない明日にしましょう!

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