書評【世界最先端の研究が教えるすごい心理学】身近な「なんとなく」を心理学で裏付けしよう。

最近、普段読まないジャンルの本に敢えて挑戦しています。

今回は「心理学」。大学でも文系学部だと偏差値高めで人気高い「心理学」のですが、いざ授業を受けてみるとうーんって感じの小難しい学問?

この本は「あ、これそう思ってた」と思う日常のあるあるが、海外の大学で大真面目に研究されている裏付けを確認できます。約2ページで1つのエピソードなので、スラスラ読めます。

私がなるほどと思った研究をいくつかご紹介します。

ビジネスで使える「心理学研究」

1.みんなでいると注意を聞かない

2.自分の行動を決める以外な基準

3.たくさんのことを記憶するコツ

1.みんなでいると注意を聞かない

ニューヨークの動物園で「柵にもたれかからないで下さい」と注意した場合の、客の人数構成とその反応の実験。言うことを聞いてくれた割合は相手が1名か2名のときは60%、3名から4名のグループのときには49%に減り、5名から6名のグループでは14%に落ちたそうです。何か注意する時は少人数の方が間違いないですね。

2.自分の行動を決める以外な基準

自分がやりたいかどうかより、隣の人も同じことをやっているかどうかだそうです。イギリスの実験では、10分の会話をしただけの初対面の2名に直後献血のお願いをし、先にお願いされたサクラの1名が「いいですよ」と応える姿を見せると、もうひとりは27名中18名献血に応じたそうです。横並びの日本人ならもっと確率は上がりそう。「◯◯さんもやっているから」は定番のキラートークですね。

3.たくさんのことを記憶するコツ

同じ話を何回聞かせるよりも、映像で1回見たほうが記憶に残るというもの。カナダの心理学者が被験者に1万枚の写真を5秒ずつ見せていったところ、ほぼ全てを記憶したいたそうです。つまらない研修を口だけで行うより、スライドや動画の方が効果ありということで間違いないでしょう。

上記以外にもパフォーマンスの向上や、よりよい職場環境のヒントになるエピソードが100近く紹介されていますので、是非読んでみて下さい。

心理学もたまには活かして、より良い明日にしましょう!

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