書評【LIFE SHIFT2(ライフシフト2)~100年時代の行動戦略】①人間の問題とは?

TumisuによるPixabayからの画像

2016年発行の世界的ベストセラー「LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略」の続編です。お気づきかもしれませんが私のブログタイトル「100年時代」の由来の書でもあります。

年末年始にじっくり読んでいますが、内容が濃いので本書の3部構成に合わせ、3回に分けて書評したいと思います。

前作との大きな前提の違いは「コロナ前か後か」

よくよくサブタイトルを見ると

前作は「人生戦略」今回は「行動戦略」です

LIFE SHIFT2 の構成

第一部 人間の問題

何のために人間は進化していくのか?

第二部 人間の発明

長寿時代にひとりひとりが取るべき行動とは?

第三部 人間の社会

経済と社会がどう大転換すべきか?

今回は第一部「人間の問題」についてです。

過去ブログでもお伝えしている通り、私はApple信者です。

iPod購入から始まり、iPhoneは3sから歴代10年以上愛用し、iPadは移動時に欠かせないですし、このブログはMacbookAirで書いています。スティーブ・ジョブズ先生の起こしたイノベーションで確実に生活が激変し、便利かつ効率的な世の中となりました。

でも、最近思うのが「便利にはなったものの、人間は幸せになっているのだろうか?」という疑問です。

10年前、街中では人間は真っすぐ前を見て歩いていましたが、現在は全員がスマホを見ながらよろよろと彷徨っているように見えます。ほんの数年前まで「スマホのながら歩きはやめよう」という標語があったはずなのに、現在は「スマホは歩きながら使うもの」が当たり前。

10年前、通勤・通学電車では人間は新聞や本を読んでいたのに、現在はスマホに目と耳を塞がれて、世の中との関係を拒絶しているかのようです。

IT革命によりSNSの世界で心を痛める人も、仕事を失い生活に困窮する人も増加し、世界の貧富の格差を加速させている気さえし「ジョブスさんあなた何てことしてくれたんだ?」と思うこともありました。

しかし本著を読んで肚落ちしました。

人間の歴史で「スマホの功罪」は繰り返されています

スマホの功罪と同様な歴史

①人類が狩猟から農耕で移行したとき

②イギリスで産業革命がおこったとき

功:長い目で見て人類を豊かにしたが

罪:長きにわたり、一旦人々の生活水準が落ちた

つまり、

新しいテクノロジーの導入には痛みが伴う

ものの、それまでと異なるタイプの創意工夫を人間が行うことで

単なる技術的発明が「社会に利益をもたらす発明」になる

という点では「スマホの功罪」と同じ。

我々は繰り返す歴史の真っただ中にいるということです。

日本の最大の課題は「少子高齢化」ですよね?

テクノロジーの爆発的進化が起こっている世界の中で「昭和感」が漂うわが日本

ずっと前から「積極的なデジタル活用」と言い続けながら、

何もしてこなかった残念な政府・行政、昔ながらの大企業

不謹慎と思われる方もいらっしゃると思いますが

コロナ禍が、日本が変わる千載一遇のラストチャンスでは?

と改めて思いました。

「少子高齢化」と言いますが高齢者って何歳から?

多分、子供のころ私たちが思っていた「高齢者」って大体60歳くらいだったと思いますが(40歳超えたらオジサン・オバサン)今の60歳って元気ですよね?高齢者って違和感ありますよね。

私は今50歳ですが、中年の自覚はないですし、自虐的にオッサンと言うことはありますが本気では思っていません。何歳になっても社会に存在感を与え続けることで「高齢者」の概念を変えていくことで、少子高齢化は問題でなくなるはずです。そうすれば「高齢者」は死の直前の一時期だけになるはずですから。

次回第二部に続く・・・

申し訳ありません。お酒も入っていて、昨日のブログから一転して今日は難しい話をしていますが、この本はそんな勇気を与え、人に伝えたくなるパワーを持っています。

パワーのある本と巡り会って、

よりよい明日にしましょう!

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