五十嵐修平著 クロスメディア・パブリッシング発行
最近、投信・運用・年金に関する著書をよく読んでいます。
今回はIFA(Independent Financial Adviser:独立家ファイナンシャルプランナー)という聞き慣れない肩書を持つ五十嵐氏の著書を紹介します。
IFAとは米国や欧州では一般的になりつつある制度
金融機関には属さず独立した金融商品をアドバイスできる専門家です。
この本を手にとったのは「55歳からでも」「失敗しない」というフレーズに惹かれたからです。
本屋は好調な米国株をバックに、投資・運用本が沢山並んでいますが、一攫千金ものか米国株インデックス投資ものに2分化されている気がします。
そんな中、自分に近い年齢向けの運用が学べると思い読んでみました。
1.銀行や証券会社(対面)から金融商品を買うな
2.50歳を超えたらコア投資を
3.ゴールベース運用の考え方
説明して行きます。
1.銀行や証券会社(対面)から金融商品を買うな
人が介入するということは、そこに高い人件費(手数料)が発生するということ。金融機関も営業会社であるから当然です。選択する眼力があるなら、手数料の安いネット証券でOK。特にS&P500など投資対象が明確なインデックス投信などであればどこも商品に違いはない。
2.50歳を超えたらコア投資を
短期で上がりそうな商品を予想し、タイミングとリスクを取って売買を楽しむのが「サテライト投資」とすれば、5年超の中長期の視点で時間を味方にして、利子や配当の積み上げで資産を増やしていくのが「コア投資」。セカンドライフ資金準備が目的となる50代は「コア投資」が鉄則。投資の神様ウォーレン・バフェット氏も「なぜあなたの投資戦略を真似ないのか?」との質問に「ゆっくり金持ちになりたい人なんていないよ」と答えたそうです。つまりバフェット氏も「コア投資」を実践されているのです。
3.ゴールベース運用の考え方
私にはこの考え方が抜けていました。「いつ」「何を目的に」「どれくらいの資産が必要か」など、運用の目的や期日といった「ゴール」を明確に決めて、運用金額や運用商品のプランを立てていく考え方です。この著書を読むまでは「とりあえず増えればいいか」とう考え方でしたが、年齢によって目的も必要額もとれるリスクも変わっていくので、そこまで考えてプランニングするのが「ゴールベース運用」です。
ゴールベース運用まで考えるとなると、将来的にはIFAのような専門家に相談するのもひとつの手段かと思いますし、そのような職業は今後有望なのではと思います(以前ブログに書いたように、特定の企業退職者を対象としたIFAなんて面白いかもしれませんね)。
ただ現時点では、IFAの方にお任せするほどの資産もありませんし、まずは月々より多くの金額を運用に回すことに力を注いで行きたいと思います。
ゴールベースも考えつつ、よりよい明日にしましょう!