3日連続の本書の紹介、最終回になります。
「第一部人間の問題」、「第二部人間の発明」を受けてさあどうする?の結びとして、企業、教育機関、政府のあるべき理想像について述べられています。
結論から言うと、誰かにああして欲しい、こうして欲しい言う前に
と思います。まさにこのブログのサブタイトル。
年功序列制度の金銭的負担に持ちこたえる体力は限界に来ています(それで恩恵を受けてきたことは否定しませんが)。年齢でサイクルを決めつける3ステージ制(教育→仕事→引退)から、育児に専念する(男性も含め)、学び直す、介護に専念する(特に我々世代に差し迫った問題)など、マルチステージの生き方に応える企業に優秀な人材が集まっていくんでしょうね。
特に学び直しの支援。40〜50代の能力を当てにしていないかのように、研修動画だけ用意したので時間ある時に見ておいて下さい、みたいな企業が多いのではないでしょうか?
例えば、ふわっとした肩書の高給ポストの方に、プログラミング等の専門的な教育を与えれば、企業の生産制向上や、外部ベンダーには思いつかないイノベーションが起こるかもしれません。本人の退職後のスキルにもなりますし、割安でスポット的に業務委託をする等、可能性も広がる気がしてなりません。
早期退職を募集する企業が増えています。退職金の積み増しと引き換えに、将来的な人件費の抑制につながるのはわかりますが、もう少し40〜50代の能力を信じてはどうでしょうか?
本著ではこのあと、教育機関や政府・行政に対する提言も述べられていますが、どちらも企業以上に変革に時間がかかるんでしょうね。
これまでの時代と違って、年齢でステージを決められる時代ではありません。
自分のありたい姿を、書籍やネットや人との繋がりの中でいくらでも探求できる時代。
そんな漠然とした私の思いを後押ししてくれる内容が述べられていました。
この名著、未来予測本ヲタクの私にはとっつき易かったですが、ちょっと難しい内容かもしれません。が、お構いなしに、家族・友人・会社の部下同僚、そしてこのブログを読んでいただいた方全てにお薦めします。
今回はいつもの図書館で借りましたが、改めて購入して何度も読み返したいと思います。
日々学び、より良い明日にしましょう!