【サブスク契約 ルール整備】値上げへの対応は個人の判断。問題は加入自体忘れている幽霊会員からの搾取。

サブスクリプション=略称サブスク。

あっと言う間になくてはならない存在になりましたね。それに伴い、サブスクに関するトラブルが多くなってきていてルール整備が求められているそうです。

サブスクリプションとは

毎月(毎年)定額の支払でサービスを利用する仕組み

代表的なサブスクを挙げると

・Amazonプライム(ネットショッピング、動画)

・DAZN(スポーツ配信)

・NETFLIX、fulu、WOWOW(動画)

・YouTube Premium(動画、音楽)

・Apple Music、Spotify(音楽)

・dマガジン(電子書籍) など

最近ではインターネットにとどまらず、トヨタ自動車が車のサブスク「KINTO」というサービスを開始して話題になっています。毎月定額で、車の代金からメンテナンス費用・保険までパッケージになっているそうです。モノ消費からコト消費という経済のトレンドを代表する仕組みです。

私が現在加入しているのは

「YouTube Premium」「Amazonプライム」の2つ

YouTube Premiumは以前の投稿「YouTube Premiumに加入しない理由はない」でも案内しましたが、広告が流れないノンストレスと時間節約(他のサブスクと違いお金で人質=時間を開放してもらう感じ?)動画のオフライン再生機能に加え、充実した音楽サブスクYouTube Musicもセットされお得感が高いです。

Amazonプライムは、日用品から高級品まで送料無料で最短で当日に商品を届けるサービスを筆頭に、動画配信・電子書籍などの総合的なパッケージで、既にこれなしでは生きて行けない人も多数でしょう。

あとは見たいコンテンツがある期間だけ「DAZN」「WOWOW」にスポット加入したりですかね。

そんな便利なサブスクですが、

値上げの波が押し寄せています。

最近の主な値上げ

①Amazonプライム

日本では2019年に年間3,900円から4,900円に

アメリカでは119ドルから139ドルへの値上げ発表

②DAZN

日本で2022年2月27日以降、月額1,925円から3,000円

③NETFLIX

2022年1月アメリカで各プラン月額1ドル〜2ドル値上

前回値上げ時に倣えば、数カ月後には日本も追随?

それぞれ理由を確認してみると

①Amazonプライム

燃料費・人件費の高騰による物流コストの上昇が理由とされています。これは納得か。それよりもアメリカと日本の料金の差が凄いですね。約3倍ですよ。日本は貧乏な国になってしまったのですね。

②DAZN

放映権の高騰。サッカー異常ですよね。特にイングランドプレミアリーグとか。今年3月日本代表のW杯出場がかかったオーストラリア戦もDAZNが独占配信(結局最近地上波での放送も決まりました)のため相当な金額を払っているのでしょう。FIFAとかUEFAとか、DAZNでは放送しないですがオリンピックのIOCとか競技団体が富を追求する仕組みを自制できなくなった代償かと。

③NETFLIX

コンテンツ質の向上。既にテレビ局の制作費とは桁違いで、シェアを勝ち取るためにはハリウッド映画をも上回る制作費をも厭わないモンスター。好きな人はどうぞ(私は長いコンテンツ苦手なので)。

値上げしても続けるかは個人の自由でどうぞ。

さて本題、サブスクでいま起こっている問題について。

サブスクで起こっている問題

1.無料から有料への切替案内不足

2.全く利用していないユーザーも自動継続

3.高齢者に配慮しているか?

1.無料から有料への切替案内不足

サブスク加入の一番のきっかけは「契約月は無料です」の殺し文句。とりあえず加入してみて、有料になるタイミングで解約すればいいや、と考えるパターン。私も完全にそうです。私はケチですので、スマホのリマインダー2つ位に「◯◯絶対解約」と設定して、不要なサービスは有料期間前に解約しますが、忘れてしまう人も相当な割合いると思います。運営側もメールでのお知らせはしてくれますが、今どき膨大な量の個人宛メールを全部見る人はいないですし、Gメールで言えば「プロモーション(販促)」のフォルダに仕分けられ、さらに不要なメールとして見られない確率が極めて高い。

2.全く利用していないユーザーも自動継続

3.高齢者に配慮しているか?

先日の投稿「親のお金の管理」で述べたように、サブスクはほぼ「ネット経由」「クレカ決済」がほとんどであり、高齢者が一番弱い部分です。私は金融系企業に努めていますが、現在の一番の課題が高齢者への対応です。例えば◯歳以上の方には説明時に家族の方に同席いただくとか、別の社員から念のため確認をとらせていただくなど、後で「聞いていなかった」ことがないセーフティネットを引いています。

サブスクの場合、利用していなくても毎月サービス料金はかかりますし、申し出なければ自動継続、値上げになっても自動継続という仕組みです。健常者でも忘れてしまうのに、痴呆などのリスクも高まる高齢者ではなおさらです。かつクレカ決済ですと支出が見えづらく、最近のクレジットカード会社も明細は郵送でなくwebを強く勧めますので、迷宮入り。

結局値上げ自体、こういったいわゆる「幽霊会員」および「会費に無頓着な富裕層」の割合を一定計算しての強気な動きであるんでしょう。

プラットフォーマーが圧倒的に総取りする時代、この問題は小さいようでいて積み重なれば将来的に大きな問題になると思います。

こんな案はどうでしょう?

国に法整備を求めるだけでなく、例えばサブスク契約を一元管理するアプリをIOSやアンドロイドにインストールして(セキュリティー対策は重要)、毎月更新の要否を判断、自動的に契約を中断・再開する仕組みがあればいいかも。さらにそのアプリを使って、親のサブスク契約を指定親族が確認して更新可否判断を手伝えるようにするとか。

便利なサブスク、賢く管理して活用し、より良い明日にしましょう!

過去投稿「YouTube Premiumに加入しない理由はない

過去投稿「親のお金の管理」

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