出向がキャリア形成のカギになる時代が来た

「倍返しだ!」がキラーフレーズの、メガバンクを舞台にしたドラマが大ヒットしましたが、おかげで「やらかしたら出向」「出向は出世コースから外れる」というイメージが定着してしまいました。

一方最近、国内のメガ損保では、課長への昇進の条件として社外出向あるいは副業の経歴を求めていく、というニュースがありました。確かに、社内でも転勤で一定の異なるキャリアを積むことはできますが、オープンイノベーションが求められるこのごろ。社風やシステム、扱う製品・商品まで全く新しいものに触れられる「出向」はイノベーションに欠かせないかも知れません。

同じく他のメガ損保では1993年入社の社長が誕生しますが、この人は一旦「退職」をしてから出戻ったという異色の経歴の持ち主。

「異色の経歴」という考え方が既に間違っているのかも。

最近大企業の役員人事でも、入社して一貫して◯◯畑という人物よりも、色んな部署を経験して(特にデジタル部門)という人物が増えてきた気がします。

「倍返しだ!」の続編がもしあるとすれば、倍返しされた相手は罰として「お前はずっと同じ部署に塩漬けだ!」の決め台詞を浴びせられ、ヒーローは次のステップアップのため社外出向して行く、みたいな展開になると面白いですね。

悲しいかな、本当は出向という受け身でなく、転職という自主的なキャリア形成が一番幸せなんでしょうけど。

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