【書評】40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい(坂下仁 著 ダイヤモンド社)

「誰でも月10万円の副収入、5年で年収は3倍になる」という帯につられて手にとった本著。以前書評に記した「定年ひとり起業」の著者大杉潤氏にも影響を与えた坂下氏は、メガバンク行員に25年勤務後、セミリタイヤしてお金のソムリエ協会を興した方。すでに複数の著書を執筆されています。

結論

1.副業に興味のある人は必見

2.試すべきおすすめの「3つのビジネス」がわかる

3.40代だけでなく30代・50代も読むべし

さて我々世代に気になる年金問題ですが、今後受給開始年齢が後ろ倒しになることがほぼ間違いないです。1970年生まれであれば、現在の開始年齢65歳は、おそらく68歳になりそうです。60歳定年後は年金でのんびり暮らすいう時代は終わっていて、①計画的な資産運用と②年金に上乗せする収入源をつくることを皆考えなければなりません。

ただ①資産運用については、長期コツコツ積立であればリスクは少ないといえども、株価・為替・戦争などリスクなど自分でコントロールできないのが難しいところです。この本は②について、誰もが収入を増やし、節税して、自由な働き方を手に入れるチャンスを得るヒントが詰まっています。

サラリーマンの方は共感いただけると思いますが、一定の給料を超えると、ちょっと出世して昇給しても累進税率が上がり(さらに昨今は社会保険料、消費税も上がり)、例えば月給が10万円上がっても手取りは感覚的にほぼ変わらなくなります。飲みにいっても傾斜配分がキツくなりますしね。役員にでもならない限り、先は見えています。

それより本業の禁止事項にあたらない範囲内で行う副業で(まだまだ堂々と「副業やってます」なんて言える環境にないですが)収入を増やしながら、新しい知見や人脈を得ることは本業にとってもプラスなるでしょう。

「宝くじに当たったら、言いたいことやりたいことをやれる(さらに会社にもプラスになる)無敵のサラリーマンになれるのになぁ」って思ったことありませんか?それです。

一定の収入が見込めるようになったら家業としてプライベートカンパニーを設立して、税金と社会保険料を大幅に節約できるメソッドについてもわかりやすく説明されています。

プレイベートカンパニーの主なメリット

1.損益通算の活用

2.経費を使える

3.社会保険料の節約

自分で会社を持つことは夢でしたが、意外と初期投資のハードルも低いことがわかり、実現に向けて勇気づけられました。

さて「で、副業って何をやればいいんだ?」「稼げるスキルなんて持ってないぞ」そこがこの本の肝です。

この3つのビジネスから選ぼう!

1.物販ビジネス

2.賃貸ビジネス

3.情報ビジネス

1.物販ビジネス

(入門)ネットフリマ(初級)せどり

2.賃貸ビジネス

(入門)シェアビジネス(初級)不動産賃貸

3.情報ビジネス

(入門)スキルシェア(初級)コンサル、ビジネス代行

この3つが「世界一安全なビジネス」として推奨されています。それぞれの入門ビジネスは「お金を失わない」「自分の持ち物で簡単にできる」「単発で試せる」ので、まずこの3つを1〜3ヶ月やってみて、自分にあったジャンル1つを選びます。加えて掲載されている「稼げるライフワークの相性チェックシート」を補助的に活用して、当てはまればそのジャンルを突き詰めて行くという方法論。やる気さえあれば、今すぐ始められる気がします!

以降は、各ビジネスについて具体的な成功事例や進め方が記載されています。

読み終わった直後はモチベーションがMAXです。すぐ動かなければなりません。筆者も「大事なことは①この本を目立つところに飾っておく②読み終わった気持ちを手帳やブログに残す」と仰っていますので、早速実行しました!

私はメルカリとかネットフリマは面倒だなーと思ってしまうので「2.賃貸ビジネス」かな?

早速図書館で不動産ビジネスの書籍を借りてきました。さぁ勉強と実践あるのみ。

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