書評「大前研一 世界の潮流2021〜22」

大前研一著 プレジデント社

ブログを書き始めて

ついつい個人的な思考に固まっている気もします。

大前さんの著書は

氏の著書の中では比較的やわらかいタイトルである

「遊ぶ奴ほどよくデキる!」という2005年の著書が初めてでした。

内容で覚えているのは

「金曜仕事が終わったらアクティブに遊びを開始して、

 日曜午後には月曜に備えて整えておけ」と。

時間の活用方法、今思えば働き方改革の走りでした。

改めて、過去の著書も読んでみると、現在の日本の状況を

予見していたような、鋭い提言がいくつかあります。

東京都知事選挙に出馬したり、政党を結成したり

政界進出を目指していた時期もあった大前さんですが、

高齢者の政治家・有権者が選挙を決定してしまう日本では

早すぎたようで、今となっては残念でなりません。

久しぶりに、視線を身の回りから世界に向けリセットしよう、

と思う時に、大前さんの著書を読むことが多いです。

今回は、年1ペースで出版されている「世界の潮流」シリーズの

最新版を読みました。

200ページ超の本著、大前さんの著書はいつも思うのですが

理路整然としていて、読みやすい。

多分2時間で一気に読み終わりました。

最近のマスコミは、コロナと国内の政治一色で、

わざと国民の目を世界からそらせている気がします。

日本で暮らす、自らのことを考えるためには

アメリカ・中国・ロシア・ヨーロッパ・中東ほか

世界で何が起こっているかを、リアルタイムで把握しておかないと

偏った考え方になってしまいます。

本著は、世界各地のまさに「潮流」を捉えるのに

非常に優れたテキストだと思います。

一企業勤務の身からしても、自らが現在携わるビジネスも、

GAFAMが本気を出せばイチコロで置き換えられてしまうのでは?

という危機感を持つ今日このごろです。

日本の政治を憂うよりも、

社内での余計なパワーゲームに付き合うよりも

世界視線で、自分が今の立場でどんな価値を社会に産みだせるか、

問われていることを改めて考えるよい機会となりました。

「ひとり起業」と言ってはいますが、

コロナ禍で一気に進んだDXの流れを生かすも殺すも自分次第、

会社員の身でしかできない大きな実験の場が出現しました。

さぁ、明日は月曜。頑張っていきましょう!

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