Joseph MuciraによるPixabayからの画像
榊巻亮 著 日経BP社
移動の時間がない分、スキマ時間で会議ができるのはいいですが
問題はその中身。
「情報共有」や「一方的な指示」「文書の読み上げ」で、意見も出ず、
本著は2015年の発行、まだリモート会議がなかった頃の著書で、
入社2年目の女子社員が、コンサルタントである父親の助言を得ながら
社内会議に改革をもたらしていく、
冒頭に、こんな「生涯会議時間」の計算が登場します。
入社10年目までは 週3で2時間ずつ 10年で3,000時間
10年目から20年目までは週5で2時間ずつ 10年で5,000時間
20年目から30年目までは週5で8時間ずつ 10年で20,000時間
合計で28,000時間。
生涯労働時間は75,000時間と言われているので、会社人生の約4割が会議。
リモートでさらに会議は増え、
本書はそんな会議を自体を意味のあるものにするための
会議のヒントが沢山詰まっています。
ヒロインの成長につれ、ファシリテーションの技術も
高度になっていくのですが、
一番最初の章で挙げられている基本的なこの内容こそ、
すべての会議主催者に読んでもらいたいです。
1.物事が決まらない(決まったことが明確でない)
最初に「やるべきこと」を確認する
最後に「決まったこと」を確認し
「期限」と「担当者」を決定する
2.時間通り終わらない
事前に 会議の終了条件を決めておく
事前に 議題ごとに論議の時間を設定する
3.議論が噛み合わない
「意見」「論点」「決定事項」を目に見える化する
ホワイトボードなど全員で確認できるツールを活用
皆さん、心当たりありますよね?
この本を片手に携えて、
本当、スパスパスパって物事が決まる会議をマスターして
欧米の労働生産性に追いついて行きましょう。
ちなみに
この差、やっぱり会議と、それに費やす時間だな(笑)
それでは、
まずは行動して、よい明日にしましょう!